第7話 5ひきの仔豚と狼の食った・眠った・遊んだ(1/4回) 

どんぽのばぶ

2014年05月27日 01:20

ばぶさん童話  新シリーズ『5ひきの仔豚とオオカミ』集より 創作メモ ◆5ひきの仔豚と狼の名前と性格 長男ぶた……ブァ太郎・・・のんびり屋・気は優しい・まとめ役 二男ぶた……ブィ次郎・・・めざとい・アイデアマン 三男ぶた……ブゥ三郎・・・理屈っぽい・思慮深い 四男ぶた……ブェ四朗・・・ちょっとあまえんぼ・まけずぎらい 末妹ぶた……ブウ子・・・・しっかりもの、がんばりや  オオカミ……のうてんき、ばかちから、いつでもポジティブ、     焼イモ大会の朝 昨日のことです。 狼さんのところに手紙が一通届きました。 「おおかみさんげんきですか。ぼくたちはげんきです。 あしたのおひるに、やきいもたいかいをするので、 ごしょうたいします。5ひきのこぶたより」 その晩、狼は嬉しくて眠れませんでした。 「でへぇ。焼き芋大会だってよ。 おいら焼き芋大好きな変な狼だもんね。」 「焼き芋かぁ。しばらく食ってなかったなぁ。 やきいもねぇ。や・き・い・も。」 「なんてったって、焼き立てのあっちっちが これまたたまらなく旨いんだよなぁ」 狼は嬉しくって思わず鼻歌を歌いました。 ♪ やっきいも やっきいも おなかが ぱぁ ・・・あれ?ちがったかな。 やっきいも やっきいも おなかが ・・・おなかが・・・ その時狼のおなかが『ぐぅ~』と鳴りました。 「あっそうか、思い出したぞ。 ♪ やっきいも やっきいも    おなかが 「ぐぅ~ 」だ ♪ はらへって はらへって へろへろへ~    ・・・あれ?ちょっとばっか歌詞がちがうかなぁ?まっ いいか」 「もう寝なくっちゃ。ねなくっちゃ。」 「ひつじがいっぴき、 ひつじがにひき、 ひつじがやきいも」 あっちにゴロリ、 こっちにゴロリと何度も寝がえりを打ちました。 「ひつじがにじゅうろっぴき、 ひつじがにじゅうななひき ひつじがにじゅうはっぴき・・・」 ごろりごろりと寝返りしているうちに とうとう朝になりました。 「わーい朝だ、あさだ、あさだ。 焼イモ大会のあ・さ・だぁー。」 と狼は昇ってくる朝日に向かって 「きをつけ~」と自分に号令しました。 「せなかー、ぴん・しゃん。」 背筋をしゃんと伸ばし深々とお辞儀を一つました。 そして、ゆっくりゆっくり起き上ってくると・・・突然、 ♪たらりとら~ てろりとろ~ たらりとら~ てろりとろ~ たらたらてろてろ くるりんとん  てろてろたらたら とんくるりん へにゃらっちゃ はぁ ほにゃらっちゃ ほぅ  ぴんぱら ぱらぱら ぷるるんる~ん ぴんぱら ぱらぱら ぷるるんる~ん  ぐるぐる こきこき ぷらぷら だらり~~ん ぐるぐる こきこき ぷらぷら だらり~~ん ちょっち ちょっち びろろ~~ん  ちょっち ちょっち びろろ~~ん すぅい~~はぁ すぅい~~ほう すぅい~~はぁ すぅい~~ほう  むんむんむんむん どっかぁあ~~ん♪    ・・・とまあ、 踊りのような体操のようなおまじないのような訳の解らない ちんぷんかんぷんな、けれど終わると身体中が すっきりシャキーンとなっている不思議なことをやりました。 それから狼は大きく深呼吸をすると、 「ふぁあああ~~ああ」 と大きなあくびをしながら思いっきり体を伸ばしました。 「まだ焼イモ大会には早過ぎるなぁ。 お昼からだもんなぁ。 時間たっぷりあるよなぁ。 この陽だまりで、ちょこっと横になろう・・・  すぅー すぅー すぅー」 おやおや、もう眠ってしまいました。 幸せいっぱいの深いふかい眠りでした。 すっかり眠り込んでいた狼さんの耳に誰かの声が聞こえました。 「おーかみさーん。 おきてくださーい。 もう、いぃーよ。やきいもたいかいですよ。 きてくださーい。」 というブェ四朗とブウ子の誘い声で目が覚めました。 ~つづく~                                                      

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