5月28日の記事

第7話 5ひきの仔豚と狼の食った・眠った・遊んだ(3/4回)  ばぶさん童話  新シリーズ『5ひきの仔豚とオオカミ』集より 創作メモ ◆5ひきの仔豚と狼の名前と性格 長男ぶた……ブァ太郎・・・のんびり屋・気は優しい・まとめ役 二男ぶた……ブィ次郎・・・めざとい・アイデアマン 三男ぶた……ブゥ三郎・・・理屈っぽい・思慮深い 四男ぶた……ブェ四朗・・・ちょっとあまえんぼ・まけずぎらい 末妹ぶた……ブウ子・・・・しっかりもの、がんばりや  オオカミ……のうてんき、ばかちから、いつでもポジティブ、     「おおかみさん、まだまだやきいもあるよ。 もっとたべて たべて。」 「っうぅ~~。げっぷ、ダメだ。もう食べられない。 ふぁ~~あ。あ~あ~あ~。 おいらひとねむり・・・っと。」 「いち、にい、さんびょう。 あっ。ほんとうにさんびょうでねちゃったよ。」 仔豚たちはびっくりしました。 「これがおおかみさんのけんこうのひけつなんだってさ」 「ぼくたちもやってみようか。」 「うん、やってみよう。」 「いち、に、さん・・・びょう。すーすーすー。」 「あれ~ぇ、 みんな、ほんとうにねちゃったのかい?」 「くすくすくす。」 「くくくくくぅ~~う。」 「へほへほへほ。ほぉうおうおう。う~う~う~」 「うっはっはっはっ はあ。」 「だはっはっはっはっはっはぁ」 「ぎゃはははははぁ~」 5匹の仔豚はお互いに顔を覗き込んで大笑いしました。 その大笑いが止まった時、 「すやすやすやすやすや・・・・・・」 「むにゃむにゃむにゃ。」 5ひきの仔豚も爆睡していました。    仔豚たちのドロケイ  「ふぅわあああぁ~。あ~~。よくねたねたねた。」 狼が目を覚ますと仔豚たちは楽しそうに遊んでいました。 「あいつら何やってんだ?」 狼はしばらくぼおっとみていました。  仔豚はおでこにうっすら汗をかいて走り回っています。 よく見るとブゥ三郎がブィ次郎を へらへら笑いながら追いかけています。 ブァ太郎はというと一人で 大きな石の上に大の字に突っ伏して あたりをきょろきょろ見ています。 こっちの方ではブウ子が目をより眼にして 一直線に走っています。 そのうしろをブェ四朗が泣きべそをかきながら ブウ子を懸命に追いかけています。 狼には5ひきの仔豚がいったいどんな遊びをしているのか さっぱりわかりません。 「おーい、ちびっこども。何して遊んでんだぁ?」 5ひきの仔豚は一斉に答えました。 「どろけい」 「ド・ロ・ケ・イ?『どろけい』って何だい?」 「どろぼうと、けいさつにわかれて けいさつがどろぼうをつかまえてろうやにいれちゃうの。 けいさつにつかまらないうちに なかまのどろぼうがろうやをあけたら、 ろうやのどろぼうはにげていいの」 「ブゥ三郎、おまえけいさつか?」 「そうだよ」 「おまえなんでへらへら笑いながら走ってんの?」 「だってはしるのたのしいんだもん」 「ブェ四朗、おまえなんで泣きべそかいて走ってんの?」 「だってくやしいんだもん」 「ははん、さては・・・ 泥棒がちっともつかまらないのが悔しいのか、それでも警察か?」 「ちがうもん。ぼくがどろぼうなんだもん。」 「あたしがけいさつなの」 「なんで警察のブウ子が 泥棒のブェ四朗より前を走ってんだ?」 「だってあたしかけっこ はやい から、 ぶぇしろうなんかおいぬいちゃえるんだもん。」 「だははは、ブェ四朗、ブウ子に追い抜かれたのが悔しかったのか」 ブェ四朗は涙をぬぐいながら黙って小さくうなずきました。 「ブァ太郎、おまえ泥棒?警察? なんでおまえひとり石の上につっぷしてんのよ、やる気あんの?」 「ちがうよ、ぼくはけいさつで、 どろぼうにとられないようにまもってんの」 「守っているって何をさ?」                                  ~つづく~


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